失踪（2014年）

2018年に見たシリーズ。

とある田舎町の肉屋のおじさん（セクシーなイケオジ）は年下の若い奥さんと結婚したばかり。セクシーで明るい奥さんは町の人たちからいろんな意味で注目されている。ところがある日、奥さんが姿を消してしまう。町の人たちの間で「浮気した奥さんを旦那が殺したのでは？」という噂がまことしやかに囁かれる。肉屋で買った肉に人の爪が混入していたこともあり、だんだん肉屋のおじさんへの風当たりが強くなり嫌がらせへと発展していく。ついには配達用の車に放火までされてしまう。

警察が任意同行を求めて肉屋に訪ねてくるのだが、町の人たちが衆目監視の中、肉屋のおじさんは奥さんを同伴して堂々と家から出てくる。帰ってきたのだ！

おじさんは改めて結婚パーティーを開き、町中の人たちを招待する。おじさんを陥れようとした犯人は誰なのか、唯一信じてくれていた警察官の親友と見極めようとしていた。街から祝福しにきてくれる奥さんの女友達。実は奥さんは昔、都会で娼婦をしていた。娼婦として派遣されたお金持ちのところに業者として出入りしていたおじさんと知り合い、都会で待っているヒモオトコから逃げ出しておじさんとこの小さな町に流れ着いたのだった。

この幸せなパーティが面白くないのはおじさんの隣人のおばさん。独身高齢で猫と暮らすこのおばさんは、おじさんに横恋慕している。町の人たちの言動をノートに書き留めるのが趣味。

ところがある夜、友達の警察官とお酒を飲んで家に帰るとまた奥さんがいなくなっていた。都会でヒモオトコに再会してやっぱりそいつと生きていたいという手紙を残して。愕然とするおじさんと警察官。ところが警察官が帰った後に押しかけてくる隣のおばさん。奥さんを今度こそ殺したんでしょと指摘する。前回の失踪騒ぎで今度は町の誰もあなたを疑うことはない、同情さえもしてくれるでしょう。黙っててあげるから私の恋人になって、と要求するおばさん。

後に町の外れの湖で、おばさんは遺体で見つかった。終わり。

結構面白かった。警察官の人が隠れゲイで妻に後ろめたく思ってるエピソードとか、おじさんは昔結婚していて娘がいたんだけど…とか、いろいろと考えさせられる。おじさんは隣のおばさんのこと心底嫌ってるので迫られてめっちゃ嫌そうで笑う。おばさんの最後はあっさりとテロップで知らされるのがまたおかしい…。

あと、前半の町での噂話のシーンで、何故か魚屋のおじさんだけがその噂に否定的なスタンスを取るところがあって、まあ町中の総意じゃありませんよってことなんだろうけど、この魚屋さんが無駄にイケオジなのでここだけでも見る価値あり！