私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

1.ラ・ラ・ランド(2016年)

2020年1本目。

2019年中に有名作なんだし見ておこうと思ったけど結局年明け後に見ました。ミュージカルで恋愛もの…くらいしか知らず。エマ・ストーンちゃんはかわいいけどライアン・ゴズリングはあまりよく知らないなくらいの前知識で見ました。

 

ミア…ハリウッドの撮影所内のカフェで働きながら女優を目指しているがオーディションは落ちまくり。大学中退してハリウッドに単身やってきて数年経っている。

セブ…ジャズピアニストでいつか自分のジャズの店を開きたいと夢見るが、今は定職もなく、レストランピアニストをやったりするも支配人の選曲を無視して自分のやりたい曲を弾いてクビ(2回目…)になったりする。

 

冬、二人はとあるレストランで出会う。セブはたった今レストランピアニストをクビになったところで、ミアはたまたま入ったその店でセブの弾いた曲に聴き惚れたところだった。ミアはセブに話しかけようとするが、セブは無視して肩がぶつかっても謝りもせず店を出て行ってしまう。

 

春、ルームメイトの女友達たちとパーティで人脈作りに勤しむが辟易としてきていたミアは、生演奏バンドのキーボードにセブがいることに気づく。再会する2人だがセブは偏屈だしミアは勝気で会話は弾まない。パーティを辞して駐車した車をたまたま一緒に探す2人だが、せっかくの夜景なのに一緒にいるのがあなたじゃもったいなーいと歌い踊り出す(ミュージカルなので)。予告などで印象的な、黄色いドレスで踊るシーンは意外と序盤のここだった。いい雰囲気になりそうになるが、ミアに彼氏から電話が入って、2人はその日は別れることに。(なお、セブは会場のすぐ近くに車を停めており、場所もわかっていたもよう)。

後日、ミアから聞いたミアの職場に現れるセブ。会話の流れでミアの演技の研究のために今度映画を見に行くことに。だが約束の日はミアは彼氏と彼氏の兄夫婦と会食の予定だった。すっかり忘れていたミアだが彼氏が迎えにきてしまったのでそちらへ行くことに。セブは映画館の前で待っていたが、仕方なく一人で見ることにする。レストランで食事中、ミアはセブが弾いていた曲が流れていたのを聴いて思い直し、レストランを後にする。映画館で無事合流した二人は、付き合うことに。

夏、ミアとセブはお互いの夢を語り合いラブラブで過ごす。ミアは1人舞台の脚本を書き、稽古に邁進。セブは偶然再会した学生時代の友人(あんまりセブはこいつのことが好きじゃなさそう)にバンドに誘われる。乗り気じゃなかったが、ミアが親に電話でセブのことを話している雰囲気から定職に就かなきゃな…と察してバンドに入ることに。バンドは盛況だがあまり伝統的なジャズではなく、小室哲哉みたいなキーボード弾かされてるセブをライブで見て、ちょっと引くミア。ライブツアーに忙しいセブとミアは一緒に過ごせる時間がなくなっていく…(映画では多いけどこういうの、悲しくてほんと嫌になる…)。

秋、久しぶりにセブが帰ってくるが食事をしながら喧嘩になってしまう2人。さらにミアの初舞台の日、セブは仕事の予定を忘れておりそちらを優先させることになってミアの舞台に行けず。ミアは1人舞台をやり切るが、無名の女優の1人舞台なので当然お客さんはまばら…。さらに誰も座っていない椅子にセブのための「予約席」のプレートが悲しく目立つ…。舞台裏で、帰っていくお客数人の酷評を聞き落ち込むミア。仕事を終えて劇場に駆けつけるセブだが、ちょうど帰るところのミアにもう女優の夢は諦めて実家に帰ると告げられてしまう。

ところが数日後にセブの携帯にキャスティング事務所からミア宛の電話がかかってくる(ミアの電話にかけても出なくてここにかけたとのこと)。ミアの舞台を見てかけてきたのだ!!車をミアの実家にぶっ飛ばすセブ。ミアは「またオーディションに落ちて傷付きたくない」と断るが「明日の朝迎えにくる」とセブの言葉に決心して再びハリウッドに。オーディションの部屋に入ると、今までになく好意的な面接官。パリで撮影する映画で、今日は演技とかじゃなくなにか話してくれと言う。自分が女優になりたいと思ったきっかけのおばの話をするミア。

結果は後日だが、きっと受かると言うセブ。受かったらパリで、女優に没頭すべきだとも。自分はここで、夢を叶えるとも。二人は、お互いにお互いのことを愛していることを言葉で確認し合う。そこに約束はないけど、二人はお互いのことを確かに愛してるのだった。

 

冬(5年後)、めっちゃ女優になってるミア。さらにかわいい子供(1歳くらい?)もいる!でも夫は、セブではなかった…。でもとても仲良さそう。

セブは、店を出していた。一人でミアの主演映画を映画館に見に行ったりしてる。

ある夜、子供をシッターに任せ外出するミアと夫。車の渋滞に巻き込まれ、予定を変更して食事をすることに。夫が良さそうな店を見つけ、中に入る。店の名前は、かつてミアがセブの店に提案したものだった。ジャズバンドが演奏しており、舞台の前の席に座る二人。演奏が終わると、店主が舞台に上がりバンドメンバーを紹介する。セブだった。見つめ合うセブとミア…。セブは、ピアノの前に座り、初めて二人が出会ったときの曲を奏でた。

その瞬間、ミアは5年前の冬のあのレストランに立っていた。演奏を終えたセブに話しかけようとするや否や、抱き合う二人。出会いから、あーしてたらよかったなーって5年間が瞬く間に過ぎる。かわいい子供に恵まれる2人。ある夜、子供をシッターに任せ外出するミアとセブ。車の渋滞に巻き込まれ、予定を変更して食事をすることに。セブが良さそうな店を見つけ、中に入る。演奏を聴きながらキスをする二人。あの曲の演奏が終わり、ピアニストはセブだった。ミアの隣には夫が座っている。演奏を聴き終え、席を立つ2人。店を出る前に舞台を振り返るミア。セブと視線を交わす。セブが微かに微笑み、ミアも笑い返した。終わり。

 

もうね、5年後の冬の、二人が出会いからリフレインするシーンで涙がボボボってなってね…幻なんだけど、夢なんだけど、あの時ああしてたらこうしてたら、こんな未来があったかもあったかも…って、でも、「今」の二人も幸せだし夢を叶えてるんだよね。共にある相手が、ただお互いじゃなかっただけ。だからこの話はハッピーエンドなんだよね。あとなんで二人が続かなかったのか、とかは振り返らないのが潔くていいと思いました。それを見せてたら台無しだしね。評価されてる映画は大抵あーこりゃ評価されるわけだなーって見ると思います!