私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

七つまでは神のうち(2011年)

ずっと見てみたかったんだけど期待が高まり過ぎてたみたい…。

 

高校生くらいの女子三人、一人は不登校、一人はアイドル女優、一人は眼鏡、それぞれ奇妙な目に遭って、廃校に導かれるように集合する。三人は実は小学校のとき同級生だった。なんでこんな目に?!という感じだが、蓋を開けてみたら三人は当時一人の同級生をいじめていて(不登校の子だけ、少し同情的で流されるようにいじめに参加していた感じ)、ある時山奥の洞窟でいじめてたら洞窟が崩れてその子が生きたまま埋まってしまい、助けを求めてるのに怖くなって三人とも逃げてしまったのだった。

アイドル女優は突然炎上死、眼鏡は廃校の屋上から落ちてきた鉄パイプが物理的にありえない角度で背中から貫通して死亡、逃げ惑う不登校はかつていじめた同級生が埋もれた洞窟へとたどり着く。

そこへ現れる死んだ同級生の両親…。冒頭で眼鏡を車で拉致したり、拉致を目撃して車で追跡した不登校とそのお父さんを返り討ちにしたのはこの二人だったのだ!!(なお、警察に通報しようって言ったのに娘に早く追いかけろ言われて追いかけて殺されたこのお父さんかわいそう過ぎる。警察に通報しろよ)

二人に謝りながら洞窟内を必死で掘り返す不登校。そんなんで許されると思うなよ!小学生の娘が帰ってこなくなって、街頭でちらし配って必死で探して…いじめで生き埋めになって遺体も見つからなかったんだぞ!!(完全に両親に感情移入してしまうのはしゃーない)

もちろん許されることはなく、洞窟で同級生と同じく生き埋めになる不登校。助けを求めて「死にたくない!!死にたくない!!」と叫ぶが、誰も助けには来ない。

なお、両親は実はすでに自殺しており、眼鏡の拉致、不登校のお父さんの殺害、不登校と眼鏡の拘束などぜーんぶ幽霊になった両親の仕業でした。だから誰も助けに来ない。終わり。

 

とにかく出てくる登場人物の行動がだいたい馬鹿で、犯人(実は幽霊)の行動を有能そうに描くために主人公たちがみんな馬鹿になってしまったようだった。