私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

アンフレンデッド: ダークウェブ(2018年)

スカイプFacebook、チャットなどの、パソコンの画面上だけを使った映画。前作は大学生のパリピ気味グループがグループ通話で、死んだはずの高校の同級生を名乗るユーザーが乱入してきてワー!キャー!!幽霊?呪い?なんかみんな死んでく!!みたいな話だった。

 

続編は前作とまったく関係ない、社会人になったたぶん大学時代の友達グループ。主人公マタイアスはグループ内の聴覚障害のある女性と付き合っている。グループのみんなでスカイプでゲームするとき彼女だけ苦労してたら参加できないから、喋って音声認識するとあらかじめ自分で撮影した手話画像に置き換わる…というアプリを試したりする(彼女には手話を自分で覚える気がないと怒られてしまう)。あっこれはこのアプリと手話がなにかキーになる?!と睨む私。

彼女を除いたグループのみんなでいつものようにスカイプ通話をしているが、マタイアスの新しいPCのの挙動がおかしい。個人売買で買ったんだ〜♪とか言ってたけど実はよく行くネカフェの忘れ物コーナーに1ヶ月もほっぽらかしてあったPCをもらってきちゃったのだった。元の持ち主のFacebookアカウントが残っていて、なんだかイケてる女複数からメッセージが相次ぐ。出会い系詐欺師のものなのか?やがて見知らぬ少女のFacebookアカウントから「PC返せ!」とメッセージが。PCの持ち主で、知り合いのアカウントを使ってコンタクトしてきたのだと言う。その剣幕に、元の場所に返すから…と答えるマタイアス。しかしまた別の怪しげなFacebookアカウントからなにかの依頼のようなメッセージが。金の匂い!別のチャットアプリでなりすまして会話すると、なんだか女性のスナッフ動画を投稿して報酬をもらうサークルであると推測される。PCの隠しフォルダにも怪しげな動画が…。今もリアルタイムで行方不明の少女がおり(PCの持ち主がコンタクトを取ってきたアカウントがこの行方不明の少女のものだった)、やべー奴のPCだったと焦るマタイアス。

PCの持ち主が痺れを切らしマタイアスの彼女の家に現れ彼女のシャワー中に通話をかけてくる。PC内は全てこいつに筒抜けだったのだった!彼女の家に隠れ、彼女のルームメイトを昏倒させる持ち主。彼女を家に呼べ、その後をつけていくから彼女とPCを交換だと命令する男。なんとか彼女にバレないように誘導して地下鉄で家に来させることにするマタイアス。

この間、グループ内でもマタイアスのPCの動画などを共有してしまっていたので、実はフェイクなんだよーんと誤魔化したりするのだが、今度はスナッフサークルの方からグループの友人の家が特定され一人ずつ殺されてしまう。

地下鉄を降りると通話してきた彼女に、下手くそな手話でなにかを告げるマタイアス。ここで手話が活きてきた!彼女を迎えに家を飛び出す。ただ一人残された友人はロンドン在住で離れてるから大丈夫!とタカを括っていたが…なぜサークルの人間がロンドンにもいるかもしれないとは思わないのか…。スカイプ通話を見ているであろうサークルの人間にイキる友人(PCに強そうでわりとクール目の眼鏡だったがここに来て自分は大丈夫と確信しているのかめっちゃイキる)。

自転車で走ってるマタイアスのところへ彼女から通話が。

〈建物の中に入ればいいの?〉

え?さっき手話で初めてチューした公園に行けって言ったじゃん!!

〈あなたが場所変更して地図送ってきたじゃない…〉

手話もお見通しだったらしい。さらにマタイアスのパソコンをリモートコントロールして、冒頭の手話アプリで「建物に入って」と指示するサークルの人間。マタイアスの手話画像を見て、建物に入ってしまう彼女。あ〜そのアプリそういう風に使われるんだ〜。彼女が何者かに襲われる直前までの動画を見てその場にへたり込むマタイアス。さらにロンドンの友人は「今行方不明の女の子の誘拐は僕たちがやりました」的な遺書をでテキストメモで書かれ、家で首を吊られてしまう。マタイアスの家にはサークルの人間が行方不明の少女を運び込む。意識を取り戻した少女はPCが通話接続されてるのでカメラに向かって助けを求める(額に蓋のようなものがついていて、頭蓋に穿孔されている…生きたまま穿孔して〜という依頼があった)。

実はそもそもPCは偶然マタイアスのとこに来たわけじゃなくて全部罠だった。サークルの人間はめちゃくちゃたくさんいて、サークル内投票でマタイアスの死が決定、道にへたり込んでたマタイアスは勢いよく車に轢き殺されてしまうのだった。終わり。

 

前回は幽霊とかオカルトテイストだったのに、一転して人間の闇…みたいなサイコスリラーになっていた。だっせ!と思ったタイトルの「ダークウェブ」、劇中でも「ダークネット(笑)じゃん!」というやりとりがあって、ダークウェブは存在するのかもしれません…あなたの知らないところに…(ちゃららららん、ちゃららららん…)世にも奇妙な物語、みたいな話だった。

前作とか、白ゆき姫殺人事件とか、もっと前の電車男とか、その時代の流行とか当たり前だったUIとか、今のそれを利用している層にはピンと来るけどそうじゃない層とか何年も経ってからとか、なんなんだこれは…って感じなのかなぁ。