私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

ハイテンション(2003年)

アマゾンプライムで見た。

私はあまり映画のあらすじをしっかり読まない。とりあえず「正体不明のなにか」に女の子が追われる映画らしいので見てみることにした。

女友達の運転する車に乗っている主人公マリー。2人の会話から、あっフランス語っぽい…これフランス映画なんか…フランス映画は眠くなるんや…と嫌な予感がしたが、結果的にはまったく眠くはならなかった。

二人の道中の合間に、小汚いバンの中で女に口淫させている男のシーンが挟まれる。走り去る車から女の首がぽいっとされて、あっこれ口淫だったのかな…それともあの…首姦だったのでしょうか…最悪なタイプの「正体不明のなにか」の登場にげんなりする。

マリーは女友達アレックスの実家で勉強合宿をするらしい。夜遅くに到着した二人はパパとママとアレックスの幼い弟に迎えられる。マリーは短髪に飾り気のないTシャツにジーンズで少年のよう。マリーとアレックスの雑談から、アレックスは彼氏に浮気されてて、マリーは男嫌いで恋愛をしてないことがわかる。

 

だがしかし私にはすぐわかった。マリー、お前レズビアンだろ?(ドのつく偏見)

 

それを裏付けるように、マリーが外でタバコを吸ってたらアレックスのシャワーがお外から丸見え!なんちゅう風呂場の設計なんだこの家は!!周りになにもないクソど田舎の元農場らしいのでおおらかなんだね!アレックスのおっぱいを、それはもう、まじまじと見るマリー。お前レズビアンだな!!(確信)さらにお部屋に戻ったマリーはさっきのおっぱいを思い出してるのか自慰を始めるのだった。

だがそんなマリー盛り上がりまくりの最中、誰かが家にやってきた。ヒステリックに鳴らされ続けるインターフォン。不用心に開けるパパはあっさり鈍器かなんかで襲われ、なんか階段の柵に頭固定されて横からチェストをぶち当てられて首をもがれるという…。マリーは侵入者に気付き上手いこと隠れて難を逃れるがアレックスママと弟は隠れてるマリーの目の前で次々に侵入者に殺されてしまう。侵入者に縛り上げられ猿轡をかまされたアレックスを助けようとするが、結局アレックスは小汚いバンのコンテナに入れられてしまい、侵入者を殺そうとコンテナに潜んだマリーも一緒に拉致されてしまうのだった。 

小汚いバンが給油所に止まったので男が給油中に忍び足で売店へ駆け込むマリー。ここはなかなかハラハラさせられる!売店のお兄ちゃんに警察呼んでと言うものの男が後から売店に入ってくるので隠れるマリー。男はお兄ちゃんと世間話などしているが、お兄ちゃんは男の手に血が付いてるのに気がついてしまう。そして男はお兄ちゃんに商品を取らせてる隙に斧でお腹ドーン!!ああ…せっかく助けてもらえそうだったのにかわいそう。男が去ったのを確認してからお店の電話で通報するマリー。

警察「そこはどこです?」

マリー「ずっと車の中にいたからわからないのよ!」(レジの中のものを探って住所を捜すが見つからない)

警察「給油所の場所がわからないと…」

マリー「ここを燃やしたらよくわかるだろうがよーっ!!」

電話ガチャーン!!!!

 

えぇ…キレすぎじゃない?!

せっかく警察に電話つながったのに?!落ち着いてよ〜お店の外にセブンイレブンなんとか店みたいに書いてあるかもじゃない?!

でもブチ切れたマリーは給油所にある車をかっぱらって自らアレックスを救うために男を追いかけるのだった!

でもマリーが追ってきてることになぜか気付いてた男に待ち伏せされていたマリーは逆に襲われてしまう。二人の壮絶な死闘。マリーは危機一髪で男のドタマを落ちていた瓜?なにあれ?作物?死闘の舞台はビニールハウスなので、とにかくなんか固そうな農作物で殴打して形勢逆転となったのだった。そして有刺鉄線巻いた棒でこれでもかと殴打して、最後はビニールを顔に押し付けて見事に息の根を止めたのだった。

その頃、真面目な警察はマリーに電話をガチャ切りされたのにちゃんと給油所を探し出して駆け付けてくれていた。防犯カメラの録画映像を見る警察。そこには売店のお兄ちゃんを斧でドーンするマリーの姿が!!

 

あ〜…実は殺人鬼はマリーだったのだ!というオチなのかこれ。

さっきの死闘は、己の中の二人の自分が殺しあってたのか、あれか、ファイトクラブ方式か。確かに死闘まで、マリーは一回も殺人鬼と対面はしてないのだ。しかしそうするとマリーが「男が人を殺すところを見ていた」シーンはなんなの?乖離しててどこか遠くから自分の行動を見てる系なの?売店のお兄ちゃんと男が会話するのをマリーが見ているシーンはなんなんだ。マリーの妄想なのか?あとあの小汚いバンはどこから…?マリーはアレックスの車でここまで来たのだが…。

 

うーんまあいいか!!

 

死闘を終えて小汚いバンに戻りアレックスを助け出すマリー。しかし猿轡を取ってもらったアレックスは半狂乱でマリーを罵倒する。アレックスはマリーが家族を殺したことを見ていたから当然である。

マリー「私は助けたんじゃない、あなただけは!」

そういう心理のようです。マリーをナイフでぶっ刺して逃げるアレックス。ここからアレックスを追いかけるのは姿は侵入者のおっさん、中身はマリー、手には丸ノコチェンソー!アレックスは道に出て走ってきた車の前に飛び出すもんだから車は道から外れてしまう。運転手のお兄ちゃんは勝手に車に乗り込んできたアレックスに困惑しつつもチェンソー持った奴が追っかけてきたから慌てて車を出そうとするんだけどかわいそうに、チェンソーでやられてしまう。なんの関係もないのに…。

車から出てアレックスを追い詰めるチェンソーおじさん。ここでアレックスが足に刺さった破片?かなんかを抜くシーンがあるんだけど私はここだけは直視できなかった。痛そう〜。「愛してる?愛してない?愛してる?愛してない?」と言いながらチェンソーを近づけてくるチェンソーおじさんに恐怖のあまり「ジュテーーーーームーーーー」と泣き叫ぶアレックス。そしたら急にチェンソーおじさんがマリーの姿になって血まみれの二人でキッスをむちゅちゅ…こういうビジュアルは女の子同士のが見られるからね、しょうがないね。だがしかしアレックスは隠し持っていたバールのようなもの(なにこれ?)でマリーを刺し貫くのであった…。

 

そして手錠をはめられ閉鎖病棟のようなところのベッドに腰掛けているマリーのシーンとなる。独り言を呟くマリーをマジックミラー越しに眺めるアレックス。「私のこと見えてない?」と確認するが、何故かアレックスに気付いたかのように狂気の顔を見て向けるマリーであった。終。

 

結構ハラハラドキドキで面白かったんだけど、前半の侵入〜給油所あたりまでの第三者と侵入者のおっさんのくだりがまるっとマリーに置き換えられない(いわゆるファイトクラブ方式)ではないので釈然としないが、その辺はマリーの夢や妄想が混ざってるのかもしれない。首姦ポイーのシーンはマリーの夢、心の奥底の願望なのかな…。だとしたら願望めちゃ歪んでるな…。