私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

キリング・ファミリー 殺し合う一家 (2016年)

映画を見て「見なきゃよかった!」と思うことはあまりないんだけど、この映画は「別に見なくてもよかったな…」とは思いました。

 

タイトルでてっきり家族全員が冷たい熱帯魚のでんでんみたいで肩肉の争い(文字通り)を繰り広げるバイオレンスサスペンスかな?と思ったんだけど、そもそもこの映画の中で殺し合う人たちって全然家族じゃないんだよね。

 

・離れて暮らしてる母親と弟が母親の内縁の夫に殺されたと連絡を受けてやってきた主人公(もっさりしたお兄ちゃん)

・母親の内縁の夫の軍人時代の先輩で、主人公に連絡くれたおっさん、うさんくさい髭

・母親の内縁の夫の前妻とその息子

 

メインの登場人物はこの四人なんだけど、家族…?内縁の夫が主人公の父親なのかは忘れたんだけど(たぶん違った)弟は内縁の夫の息子だったんだったか…?とにかく全然ファミリーでもないし、特に殺しを先導するうさんくさい髭のおっさんが一番部外者で家族でもなんでもないんだよね。おっさんは前妻とその息子を利用していて営利誘拐をして金をせしめてその上人質を解放しないで殺すようなゲス。すごい嘘つき。主人公も利用されそうになるんだけど、もっさりしてそんなに切れ者っぽく見えないんだけどなんか髭のうさんくささをちゃんと見抜いて、なんか淡々と対決して最終的には主人公が前妻の息子も髭も殺した。前妻の息子とは少し打ち解けそうな雰囲気があったんだけどね。まだ少年の面影のある子だったから少しかわいそうだった。

 

あまり心に残らない映画だった。残ったのは別に「一家が殺し合って」ないよなぁ…っていう点くらい。