私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

ザ・インシデント(2012)

私はあまり見た映画について酷評をしない。どんな映画にもそれなりにいいところや面白いところがあったりするし、特に「この映画を見たのは時間の無駄だった」という感想は映画が悪いというよりはその映画からなにも感じ取れない自身の感受性の問題なような気がするからだ。私にも嫌いな映画はあって、それは「は?!なんで?!」という怒りのような感情が多いので、映画の内容自体にクソとかはあまり思わない。なお私が嫌いな映画としてぱっと思いつくのはかの名作と名高い「グリーン・マイル」、これはあの長尺の末にキリスト教的だかなんだか知らねーが胸糞の悪い主人公の行く末、また例の死刑囚に救いのかけらもないところ、その辺りに怒りしか感じないので今のところ人生で2回しか見ていない。私は後味悪い結末は嫌いじゃないし胸糞悪いのも嫌いじゃないんだが、「グリーン・マイル」はあの結末でなんか感動作品みたいな扱われ方なのが理解できない。みんなちゃんとノーカットで見たのか?と思う。

 

今日は日曜なので映画が見られない可能性も高かったのだが、私以外の家族が昼寝をしたので居間で映画を見るチャンスに恵まれた。しかし子供は突然起きてくることもあり、あまり長い映画は中断の可能性が高く、1時間半くらいのものが好ましい。あまりダラダラ悩んでると時間が減ってしまうので、適当に「えいやっ」とマイリストに入れておいた中から選んだのが「ザ・インシデント」。アマゾンプライムビデオで見られる。

 

舞台は触法精神障害者収容施設で、主人公はバンドメンバーと共にそこの厨房で働いている。患者たちに給仕するのも強化ガラス越しなので安全!だがある夜、施設が停電し、患者たちの暴動が始まった!というあらすじ。というかそれしかない。

画面は始終暗いので、主人公は辛うじてわかるものの誰が誰やら。一応患者側に扇動しているような患者がいて、そいつのことを主人公は不穏に感じてはいたのだが、職員や主人公の仲間たちはどんどん患者たちに殺されていってしまう。

目の前で友達が生きたまま業務用コンロで焼き殺され、自分も扇動者の患者に拘束され追い詰められる主人公。主人公の指をボリンボリン食べる患者。うわー!その辺りで通報を受けた警察が来て、主人公は間一髪生き残る。なぜか扇動者の患者の死体が発見され、その死体はもっと前からあったはずでは??みたいな。

病室で彼女に看護される主人公。そして職場復帰すると、職場には死んだはずのバンドメンバーたちが。いつものように雑談しながら、包丁でざくざくも自分の指を切っていく友達。うわー!

どこからが主人公の妄想?幻覚?主人公もどの時点からかすでに狂っていたのか?終。

 

みたいな感じでですね。「あなたのハートにはなにが残りましたか?」うーんあんまりなにも残らなかった映画でした!木村さん!

見終わった瞬間くらいに子供が起きてきたのでギリギリセーフ。特にいいところは記憶にないけど、短かったのはいいところでした。