私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

子供時代の映画観賞環境に感謝

土日は映画を見る時間が取れないのでリアルタイム感想が書けない。じゃあすでに見た映画の感想を書けばいいのでは?と思うのだが、リアルタイムで見ながらツイッターに垂れ流した感想を再度書くのはなかなかテンションが上がらない。

そもそも自分がどこかにぶちまけたいから始めたのであって別に無理に書かなくてもよいのでは…という気持ちと、1日1記事書くという習慣をつけたいという気持ち(すでに一回書いてない日があるが…)がせめぎ合っている。

 

私の親は結構子供を映画館に連れて行ってくれた方だと思う。ドラえもんの映画とか、なんか子供向けの邦画とか。幼稚園生くらいの頃になにを勘違いしたのかAKIRAを見に連れて行ってくれたのはトラウマとなり、小6くらいまで寝付きが悪かった。寝ようとすると、鉄雄が入院中のシーンで枕の上をぬいぐるみとミニカーたちが歩いてたのを思い出して、その後むくむくと巨大化したくまのぬいぐるみの継ぎ目からミルクが染み出すのを想像して怖くて怖くて仕方なかったのだ。小6くらいのとき、深夜にAKIRAがテレビで放送することを知った私はこのままではいけないと思いそれを録画した。そして、あえて自主的に見た。これは、もっと幼い頃、北斗の拳のアニメが痛そうで怖かったのだが漫画を読んでストーリーを理解すると恐怖より興味のが優ってなんなら好きな漫画になった経験から思い立った行動である。結果として大変楽しめてAKIRA大好きになった。よかった。漫画も買った。今も持ってる。怖かったシーンも意味がわかったので、無闇に悪夢にうなされたりしなくなった。克服である。脱線したが(脱線だった)、映画館以外にもレンタルビデオなどで親が映画をよく見せてくれた環境だった私は中学生くらいになると自分から「あの映画見に行きたい」と頼むようになった。

よく覚えてるのは「アウトブレイク」。テレビで見た予告で、巨大ディスプレイに映った全米の地図がものすごいスピードで「感染状態」に染まっていくシーンが鳥肌立つほど見たいと思わされた。すごく面白かった。ダスティン・ホフマンはその前に「フック」で見たことがあったけどフック船長のときとイメージが全然違ってなんかすごいと思った。

あと「評決のとき」、これもたぶんテレビの予告で見て連れて行ってもらった。黒人の少女(当時の自分より年下)が、白人の大人たちにレイプされたという衝撃的内容だった。裁判ものなので難しかったけど、頑張って見た。KKKとか知らなかったけど、南部の人種差別とかなんもわかんなかったけど、すごく面白かった。映画ってすごいって思った。マシュー・マコノヒーの名前をこれで覚えた。サミュエル・L・ジャクソンも後々その名前と顔を認識したとき、「評決のときのあの人かー!」と思った。

それから「スワロウテイル」。これも予告がよかった。CHARAの歌う主題歌スワロウテイル・バタフライのサビ「あーたーしの〜♪」に合わせてキャストがワンカットずつバババババって出るのがすごいかっこよかった。絶対見たいと思って母親に連れて行ってもらった。でも券買う直前に母親が「あっこれR15だねぇ」と言ったので私は聞き返した。それまで映画に年齢制限があるということを知らなかったのだ!!説明された私は14歳だったので、えっ映画館まで来たのに見られないの…と焦った。そんな私を尻目に母はこう言った。「まあもう15歳みたいなもんだからいいよ、保護者同伴だし。普段から大人が見るような映画見てるし」

確かに…。

もちろん映画は面白かった。見ながら、主人公(CHARA演じる)グリコが娼婦だからR15なのかなぁ?と考えた私(実際は子供が紙幣を破くシーンがだめだったらしい)。説明があまりないところも多くストーリーは難しかったが、大好きな渡部篤郎(湘南女子寮物語っていう水谷豊主演ドラマでファンになったんだけど当時は周りの同級生はアイドルとかが好きだったので誰とも分かち合えなかった…)がかっこよくて嬉しかった。江口洋介の言語がチャンポンな台詞がこういうのがあるんだー!としびれた。イエンタウンバンドのアルバムと、サントラもその後買った。

親が映画館で映画を見るとパンフレットを買ってくれてたので、今でもそれは習慣になっている。パンフレットと、ポップコーンとコーラは必ず買うことにしている。この間、「ミスター・ガラス」はパンフレット自体がなかったのが非常に非常に悲しかった。

去年から娘がプリキュアの映画を見たがるようになったので、プリキュアの先輩たる私は付き合って映画館で見たあと、必ずパンフレットを買い与えている。暇さえあればそれを眺め、覚えたばかりのカタカナで歴代プリキュアの名前を読み上げている娘の姿を見ると「血は争えないな」と微笑ましく思う。早く娘が、予告を見ていてもたってもたまらなくなってしまった映画を一緒に見に行きたい。そして映画代とパンフレット、ポップコーンとコーラを振る舞ってやりたい。どんな映画だろうか。すっげー趣味合わなかったらどうしよう。