ブラックミラー シーズン1 第1話

Netflixで見られるオムニバスドラマ。なんとなく不穏なサムネなので面白そう。昔の「世にも」とか「不安の種」が好きな私です。

「国家」

イギリス首相の元に国民に人気の公爵夫人が誘拐されたという一報が届けられる。動画が送りつけられており、拘束されて泣きじゃくった夫人（若くて美人）が犯人に脅されて要求を読み上げる。

今日の16時までに要求を飲まなければ夫人は死ぬ。

要求は、イギリス首相の豚との性行為を全英生中継すること。

えぇ…首相かわいそう。奥さんとの間には生まれたばかりの赤ちゃんがいるし、絶対したくないよね…。

側近たちは夫人を探しつつ、合成で別人にやらせて顔をすげ替えられないかな？などと準備開始。いや、顔挿げ替えても国民から見たらそれ首相でしょ…。ポルノ俳優と合成の技術者手配に奔走！じゃねーよ…。首相の社会的抹殺に変わらねーよ。

マスコミ内通者が側近の中にいたりなんだかんだで救出作戦はおとりに陽動されただけで終わり、首すげ替え合成についても情報が漏洩して犯人から夫人のものと思われる指と指から動画が送られてきて釘を刺される始末。

そしてついに首相に決断の時が…。

最終的に首相にやらせることを突きつける側近が女性（ババア）なのがなんとも皮肉というか。国民は最初は首相に同情的でやらなくていーよーって感じだったのに、すげ替え作戦漏洩と指切り動画で世論は逆転してしまい、みんな時間が近づいてきたらテレビの前でワックワク待機。そして国中が見守る中、支援する画像（せめて動画にしたってや）を前にも豚ちゃんとメイクラブさせられる首相…。

好奇心と嫌悪感と哀れみの目でテレビに釘付けの国民…。

テレビを消してるのは、赤ちゃん抱いた首相の奥さんだけ…。

公爵夫人は無事解放されて、指も実は切られていなかった。そしてメイクラブ中継のテレビの前で、手に血のにじむ包帯を巻いた男が首を吊ってるのだった…。

えっ誰？テレビの前の国民のワンカットで出てきた一人だけど、えっあんた誰？

どうやら芸術家の超前衛的芸術の一環だったもよう。

一年後、奥さんと公の場に出てにこやかに公務を行う首相。

そして公爵夫人も元気そうでご懐妊。

わーみんなよかったねーと思いきや、帰宅すると奥さんは首相とは目も合わせてくれないのだった…。

かわいそう！！