私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

ダウンレンジ

見始めてすぐに「ゲッ北村龍平だ〜!苦手なんだよな、合わない…」と思ったけどせっかくだし見た。

 

若い男女数人でワイワイ車に乗り合わせてど田舎の周りになんもないまっっっすぐな道路を進んでいたらどこからともなく狙撃されてあれよあれよとメンバーが死んでいく。一体誰が?なぜ?どうやって生き残る??という話。

 

結論から言うと誰が、もなぜ、も、わかりません!!

最後に生き残った子が謎のスナイパーの眼前まで迫りぶち殺すものの、うっかり銃の暴発で自分も死んじまうのでした。

茂みの中で丸一日隠れながら大量の銃器でたまーに通りかかる車を撃ちまくるアイツなんなんだよ?暇かよ??

沈黙の死(2011年)

これもだいぶうろ覚えだ。

 

夫を亡くして娘と二人暮らしの主人公。娘はちょっと変わり者で一人で絵を描くのが好きな少女。ある日、主人公が仕事から帰ってくると自宅には警察が。自宅に死体があり、娘が自分が殺したと言っている。

娘の描いてる絵が、現実にあったことを彼女なりにストーリー仕立てにして漫画っぽくしてるんだけど、それを元に沈黙している娘に何があったのか回想を交えて主人公が探っていく。

絵は、最初は同年代の少年との交流が描かれてたんだけど、だんだんもっと年齢の上の青年が描かれるようになる。この空想の存在と思われた少年や青年は、実は実在するのでは?それとも全部娘の妄想(多重人格?)で娘は人を殺してるのか?などと見ながら考えていたら、実は少年は自宅近くの移民の人たちのコミュニティにいる実在の少年で、この少年を通じて娘は少年の兄の友人と知り合ったことがわかる。青年に憧れを抱いていた娘だが、青年は実際はチンピラのようなやつで、娘が青年と自宅でいたところにたまたま訪ねてきた伯母(亡父の姉?たぶん…)に姿を見られて撃ち殺してしまう。青年が伯母さんを殺したことで動揺した娘は家から逃げ出し、家のそばの海辺の小屋へ逃げ込むも青年も追いかけてくる。さらに襲われそうになり、娘は抵抗して青年を撃ち殺してしまう。青年の死体を放置し、娘は伯母を殺したのは自分だとだけ言って沈黙するのだった…。

主人公の独自調査で海辺の小屋の腐乱死体が見つかり、そこから娘は沈黙を破り真実を語り始める。

 

娘は正当防衛として罪には問われなかった。

 

 

長い裏切りの短い物語(2013年)

まじで下書きを放置し過ぎて内容を忘れた。

 

会社のSNS広報担当みたいな主人公(妻有)の車にその会社の社長かなんかが飛び降り自殺して落っこってきたときは「私のクレスタが〜〜!!」って思ったよね(GTO)。

自殺がきっかけで偉そうな女が会社のトップに立って、なんか塩湖のある国(たぶん架空)の資源の契約更改のために主人公は女に同行させられたんだったか?

双子の殺し屋が出てきたり主人公の友達(デブ)がいいキャラだったりは覚えてるんだけどなぁ。なんかもっとワクワクする感じにできそうなのになってなかった感じでいまいちのめり込まない話だった。

4.ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2018年)

アルカディア」が難しかったのでもっと頭からっぽのほうが夢詰め込める胸がパチパチするよな映画が見たくて、ジャングルサバイバル映画を続けて再生してみた。主演のダニエル・ラドクリフが森の中をうろうろするらしいけど今回は死体じゃない。

実録映画で、ラドクリフ演じるヨッシー(でっていう)が自らの体験を綴った本が原作なのでヨッシーは生還することだけは間違い無い安心映画!

バックパッカーボリビアにやってきたヨッシーは旅の途中で眼鏡野郎マーカスと知り合う。さらにマーカスつながりでケヴィンという写真家野郎とも仲良くなる。自分より経験値ありそうな二人と肩を並べたい気持ちもあったのか、ヨッシーは現地で知り合った白人ガイド・カールに誘われたジャングル奥地の少数部族ナントカ族(部族名は忘れた)を訪ねるツアーに二人を誘う。ところがツアーは雨が降ったり眼鏡のマーカスが足の裏がグズグズになったりして少しずつ予定の行程より遅れてしまい、このままだと目的地に着く前に雨季に入ってしまう。ケヴィンがイカダ作って川をくだろうと提案。荒れた川下りでみんな必死こいたため雰囲気が最悪になる。特に仕切り屋のケヴィンと、ガイドとして仕切るカールが険悪に。ケヴィンはヨッシーに二人でイカダで目的地を目指して、マーカスはカールについてってもらって町に戻ってもらおーぜと密談。「えーケヴィンちょっと傲慢で自己中そうだし二人になったら揉めそうじゃない?カールについてった方がいいと思うけどな〜ガイドなんだし安心でしょ…」と思う私。だがヨッシーはマーカスを上手いこと誘導して四人は2組に分かれることになる。「またホステルで会おう」と再会を約束するマーカスとヨッシー

イカダ組は最初は川が荒れてなくていい感じだったがちょっと気を抜いたら激流に!ひっくり返ったイカダが岩に激突してなんとかイカダにしがみつく二人。ケヴィンは「なんとか岸辺に泳いで行って、ツタを投げて助ける!」と宣言。「嘘だ!こいつ絶対ヨッシーのこと見捨てるわ!」と思う私。見事岸辺に泳ぎつくケヴィンだが、助けられる前にイカダが流されて荷物とヨッシーは流されてしまう。ヨッシー!!

ここからヨッシーの過酷な孤独サバイバル開始。空腹や疲労で幻覚を見たり悪夢を見たり、なんかヒルが額のタンコブから3匹くらい出てきたり(ヒー)、足の裏がグズグズになってマーカス痛かったよなごめんな〜とか言ったり、もうふらふらだけどなんとかケヴィンを探しながら目的地に向かおうとする。

一方ケヴィンはラッキーなことに現地の人に助けてもらえる。あっこいつこのまま帰っちゃうんじゃね…??と思う私。

謝ります。ケヴィンごめん。

ケヴィンは現地の警察や救助隊に掛け合って必死で数日間ヨッシーを探すんだけど、飛行機からではヨッシーが目視できず見つけられない。警察の人にも諦めるよう諭されてしまう。でもヨッシーは諦めてない!とケヴィンも諦めない。川に詳しい現地の漁師の人に必死でお願いして、断られてもじゃあ舟を買う!!とお願いして、ついに手伝ってもらえることに…。ケヴィンのこと、誤解してたよ。いい奴だったんだね。ヨッシーのこと諦めないでいてくれてありがとう…。

ヨッシーはジャングルで道に迷って自分の足跡をケヴィンのものだと期待して違ったことに気づいてがっかりしたり、鳥の卵を見つけて食べることにして殻を割ってみたらもう結構中身がひなになっててでも食べるしかないから食べて(もぐグシャア…バキバキ…ボキ…)、言葉の通じない少数部族の女の子と出会い一緒にジャングルを脱出を試みたり、彼女が幻じゃないか指先に触れて確認したり、腐ったココナツ食べようとして彼女に止められたり、暖を取るために二人でくっついて寝てたらいつの間にか彼女はいなくて結局幻だったり、底無し沼にハマってマジで死にそうになったりする。意識朦朧でこのままじゃあかんと思ったヨッシーは木にたかるアリに自らの全身食わせて(めっちゃ痛そう)気付けして走る。極限状態。なんかだんたん自然と一体化してるような気がしてくる。もはやゾーン状態!!

漁師さんと川を登ってきたケヴィンだが、流れが激し過ぎてこれ以上行くのは無理だと舟を止める漁師さん。諦めるしかないのか…とうなだれ漁師さんに促され舟に乗るケヴィン。

その頃ヨッシーは…全身泥まみれでもはや石みたいになって川辺の木陰の地面に転がっていた。かすかに聞こえる船のエンジン音と人の声。ウワー!ケヴィンめっちゃ近くに来てたんだ!!よろっよろでなんとか起き上がり、川に向かう。声がもう、全然出ない。かっすかす。必死で舟に近付こうとするが、舟は動き出していた。

不意に舟の上のケヴィンがヨッシーのほうに視線を向ける。

わー!!戻って戻って!!!!

ヨッシーを抱きしめるケヴィン…あぁよかった…助かった…ヨッシー助かったんやで…ケヴィンありがとう…漁師さんも…。

町に戻り、二人に肩を貸してもらうヨッシー。椅子に座らせてもらい放心状態。町の少女が、花を一輪ヨッシーに渡してくれる。受け取るヨッシー。町の人々が集まってきて、ヨッシーの生還を祝ってくれるのだった。終わり。

 

えっ?カールとマーカスとの再会は??

 

と思ったら黒い画面にテロップでエピローグ的なものがありました〜!よかった!

「カールとマーカスは戻ってこなかった(意訳)」…え?なんで?野生生物に襲われた?それとも…グリーンインフェルノ的なアレ??

 

「カールなんて人物は確認できず、カールの言っていた部族も存在しなかった」

 

え…。

 

「なぜカールがヨッシーを誘ったのかは不明」

 

こわ…。

マーカスどうなったの…こわ…。

ヨッシー、あの時マーカスと一緒にカールについてってたらどうなったんだろう…。

こわ…。えっこわぁ…。

3.アルカディア(2018年)

共同生活を営むカルト教団から脱出した兄弟の10年後の話。

お兄ちゃんは10年前すでにそこそこに大人だったみたいだが弟は当時はまだ少年だった。お兄ちゃんは教団は集団自殺するのを目指していただの去勢されていただの、脱出当時マスコミに脱出理由として暴露したりしていた。しかし社会生活にイマイチ溶け込めず、つまらない日々を過ごしてるような気がしている弟はだんだん共同生活のがよかったんじゃないか…?と思い出す。ある日、どこからかビデオテープが送られてきて、キャンプの女性が「私たちは昇天に成功したわ〜」など楽しそうに謎の報告をしているのを見た弟は里心がついてしまう。共同生活のキャンプに行ってみたいと言う弟をお兄ちゃんはほっておけず、二人で訪ねてみることに。

行ってみたらなんだかのどかな雰囲気だしカルト教団ぽくないけどな〜となる弟。だがしかし、そこにいる人たちは10年前から全然老けてないことに怪しむお兄ちゃん。

実はこの共同生活キャンプの場は、「タイムループ」しているのだということがわかる。なにか得体の知れない神のようなもの(冒頭にクトゥルフの一文が引用されるのでその辺の類と思われる)がこのキャンプを支配していて、キャンプの人々は定期的にそのなにかに取り込まれ、またループして元に戻って生活を繰り返しているのだ。ビデオテープはキャンプの誰が送ったのかな?と気になっていたんだけど、誰でもなくてなにかさんみたい、器用やな〜。

なんやかんやありましてキャンプのリーダーと喧嘩してお兄ちゃんだけが追い出されたり、キャンプの周辺で別の時間軸のループに閉じ込められた人たちに会ったり、兄弟がまた再会したりして、さらに二人はキャンプの人々がなにかに取り込まれるのに立ち会ってしまう。そして二人も取り込まれそうになる。取り込まれたら最後、このループからはもう逃げ出せないのだ。車に飛び乗り逃げ出す二人。ループの境界線が鏡のようになっていて、もしかしたら抜け出せないかも知れないけど一か八か車で突っ込むと、その先にはそれまでの森とは違った普通の道が広がっていた。ループから抜け出せたことを喜ぶ二人。弟はずっとお兄ちゃんの言うままにしてきたことを不満に思っていたが、お兄ちゃんが自分のことを思っていたことを理解する。キャンプの入り口ではループして戻ってきた人々が、去っていった二人を見送るように立っていた。リーダーは、わずかに微笑みまたキャンプへと戻っていく。終わり。

 

なんかむつかしくてよくわかんなかったです。崇拝対象であるキャンプを支配しているなにかの正体ははっきりとは映らないので謎のまま。でも兄弟のわだかまりがとけたのはよかったし、キャンプのリーダーは二人を本当はこのループに巻き込みたくなかったのかな…?と思いました。小学生か。

2.マリッジ・ストーリー(2019年)

ネットで「泣けた…」と話題になってたので見た。前情報は離婚する映画らしいってことのみ。

 

NYで劇団運営し舞台の監督として評価されているチャーリーと、チャーリーの劇団で女優として活動している妻のニコール。8歳の息子が1人。

物語は、離婚の仲裁人が描かせたお互いの「いいところ」の手紙を読み上げるところから始まる。しかし実際にはこの手紙は読まれることはない。書いたものの、ニコールは読みたくないと言って帰ってしまう。

ニコールは元々LA出身で、チャーリーと出会う前から女優として実績があったが、チャーリーの劇団のためにNYへ移り住んでいた。仕事の依頼もあったが、チャーリーの舞台優先で断ることもあった。そうやってなんでもチャーリーのために我慢していることが当たり前になったことが少しずつニコールの心の中に蓄積していった。LAでのテレビドラマのオファーをきっかけにニコールは息子と共にLAの母の家に戻ることにする。チャーリーはドラマ撮影時限定の移住・転校として認めるがニコールは離婚を切り出し、敏腕女性弁護士も立てることに。

チャーリーも弁護士を立てなくてはならなくなるが、ニコールがLAに住んでることから調停の場はLAになり、NYとLAを行ったり来たりで大忙し。高額料金の弁護士はニコールから絞り取ってやろう!な方針のため見送ることにする。さらにニコールが(依頼をしていなくても)面談した弁護士はチャーリーは雇うことができないという。目ぼしそうな弁護士が尽くダメなチャーリーは、最終的におじいちゃん弁護士に出会う。息子の親権を少しでも多い割合で持てるよう、チャーリーにLAで家を借りるように指導などしてくれる。ところが、両弁護士同伴の打ち合わせの場ではかえってそれが「移住できるのでは?」とニコールの弁護士に突っ込まれてしまう。このままではダメだと判断したチャーリーは最初の高額弁護士に依頼し直す。改めて裁判官の前での調停では泥沼化。チャーリーの弁護士はニコールを大酒飲みで母親失格かのように責める。裁判官からはそれぞれの住まいに子供についての専門家を派遣して判断すると言う。

このままだと望まないものまで相手から奪うことになるのでは?と二人は弁護士抜きで話し合うことにする。最初はニコールの撮影のためのLAへの引越しは短期間の予定だっただろ、いやチャーリーはもっとこっちに来るって言ってたじゃないの、だのの言った言わないの水掛け論から、ニコールが結婚生活では自分ばかり我慢してたと主張すればチャーリーは自分だって若くして評価されたからもっといい思いができたのに君が急かすから結婚したんだだの、またも泥沼化。二人はお互いを罵り合い怒鳴り合い…ついにチャーリーは君が死んじまえばいい!とまで言ってしまう。言葉を失う二人…。チャーリーは言ってしまったことを謝りながら泣き崩れる…ニコールも泣いていた。

そう、離婚ってなんもいいことないのよ。絶対どっちかっていうか結局どっちもどこかしら傷ついて、なんもいいことないのよ…。でもしなきゃいけないときはしなきゃいけないのよ。

後日、チャーリーと息子が家で過ごす日に専門家の女性がやってきた。いい父親らしく見せようとするチャーリーだがなんだか空回り。息子が夕食時にリクエストしていた小さなキーホルダーのナイフでやってみせるいたずら(腕の内側をナイフで切るフリをして、切る瞬間に刃をこっそりしまってキレテナーイ!みたいなやつ)のことを女性に説明しようとして、刃をしまい損ねてざっくり切ってしまい、女性に心配されるも平静を装うチャーリー。女性が帰った後慌ててキッチンペーパーで血を抑える。馬鹿だな…。

ニコールも弁護士と想定問答をしていた。汚い言葉遣いは使ってはだめ、男(父親)はいいかげんでもいいのに女(母親)は完璧を求められてしまうのだから、と熱弁を振るう弁護士。

それらのなにがどう作用したのかはハッキリと示されないのでわからないが、親権はニコールが取ることになった。チャーリーがLAに来たときは55:45。弁護士的には少しでもニコールが多く割合を取ることに意味があるのだという。

NYに戻り劇団の仲間とレストランで報告をするチャーリーは、ピアニストの弾く曲に合わせて酔いにまかせて歌い出す。ここはチャーリー役のアダム・ドライバー長回しでずっと歌い続けるんだけど(この映画はとにかく長回しがよく出てくる)、最初はちょっとちゃらけてるんだけどだんだん気持ちが入っちゃって、最後は自分の心情を吐露するかのようでなかなかグッとくる。

一年近く経ったハロウィンの日、チャーリーはニコールの家を訪ねる。二人はお互いの仕事の近況を報告したりする。チャーリーが息子を迎えにいくと、読み書きが苦手な息子が部屋で一人でなにかをたどたどしくではあるが読んでいた。それはニコールが書いたチャーリーの「いいところ」の手紙だった。息子と順番にそれを音読するチャーリー。ニコールは部屋の入り口でそれを聞いていた。それは、今はもうないけどかつて確かに二人の間に愛があったことを思い出させるものだった。

ニコールたちと仮装を一緒に楽しむチャーリー。疲れて眠ってしまった息子を抱きかかえるチャーリー。今日はチャーリーが息子と過ごす番だからだ。それを見送るニコール。終わり。

 

どっちが悪いとかどっちが被害者(加害者)とかそういうのは、不毛だ。家族が夫婦の都合で解散するときに傷つかない人はいない。だけど解散しないことで夫婦の片方または双方が望まない生活を強いられるのも、現代社会では「我慢しなくていい」というのが主流になっている。もう壊れてしまったものは、壊れる前の状態に戻すことはできない。壊れてしまった後の状態から、じゃあどういう風な形に落ち着けていくのか。それが肝要。

私はニコールにもチャーリーにも共感はなかった。感動!とも少し違う気がする。夫婦が終わってしまっても家族が完全に終わるわけでもなく、人生も終わらないので続いていくしかない。終わる前を懐かしく思うことがあっても、戻ることはできないし変わっていって続いていくしかない。

イニシエーション・ラブ(2015年)

2018年に見たシリーズ。

前評判で原作小説とかも「絶対にネタバレしないでください」「もう一度読み返したくなる」っていうのを見てたので最後にどんでん返しというか叙述系なんだろーなーと思いながら見始めた。

話は一昔前の大学生の男女が出会って恋に落ちるAパートと、就職して上京した男と地元に残った女の遠距離恋愛のBパートに分かれている。マドンナ役は前田敦子。これまで特にかわいいとも好きとも思ったことがなかったんだけど、この映画の敦ちゃん(なれなれしい)はかわいかったな〜!

結論から言うと、Bパートに入ってすぐに話の肝であるトリックはわかりました。

 

Aパートでは理系の大学生でデブで眼鏡のダサ男が友達に数合わせで呼ばれた合コンで敦子と出会い、少しずつ仲良くなって、だんだんおしゃれにも目覚めて、やがてお付き合いするといった内容。クリスマスのデートでは彼女に流行りのスニーカーをプレゼントされて、嬉しくって夜の公園で彼女の前で踊っちゃう!「これからもっとかっこよくなるから!」

そして続くBパートは、そのスニーカーを履いてランニングしてる松田翔太が登場。かっこよくなったな〜。商社に就職するため、上京して寮に入るが、週末は車で静岡だかの敦子に会いに行ったりする。

で、この後松田が同期の女に粉かけられたり敦子が妊娠したりしてすったもんだあるんですけど。

映画の構造上、デブ眼鏡も松田翔太も同じ呼び名で敦子に呼ばれて同じスニーカーを履き、就職すると言う流れなので連続した時系列でデブ眼鏡がダイエットに成功して松田翔太になったかのように見えるんだけど(と本当に見えるのだろうか??)、二人は別人だし時系列が実は同じでした〜ということがラスト明かされる。

デブ眼鏡がはしゃいだクリスマスデートの夜、一度は敦子を捨てて同期の女に乗り換えようと思った松田翔太が車を飛ばしてその場に現れるのだった。デブ眼鏡と松田が同じ場にいることで二人が別人であったことが明らかになるという仕組み。

なんでわかったのかというと、デブ眼鏡は理系大学生でAパートで就職先も名前が出てたんだけど、松田翔太の就職先が全然違ったので、同一人物に見せかけた別人だな〜と。細かいことが気になるのが私の悪い癖。いや、そんなに自慢げにすることでもないんだけど。でも面白く作られてるなー!と楽しめました。

他の人の感想ブログで「Aパートもデブメイクして松田翔太が演じた方が良かったのでは」という意見を見たのですが、それは「嘘」になるのでフェアじゃないから私はそれはよろしくないとおもいました。