私急行 BBA列車で行こう

主に電車の中で映画を見るBBAに差し掛かった女のネタバレ感想ブログ

ダーク・ネタバレ S1-3

1986年

時代を感じるTVCMの流れるニールセン家のリビング。ウルリッヒが去った後、ミッケルは家の中に入り、リビングでソファに横たわっているヤーナ(ウルリッヒの母でミッケルの祖母)と遭遇する。お互い、息子マッツではない、母カタリナではないことに混乱し、ヤーナは泣き崩れミッケルは逃げ出す。

病院で看護師として働くイネス(ミハエルの母でヨナスの祖母)。家族がいないので、家庭の都合でシフトを代わってほしいと同僚に頼まれている。

少女のシャルロッテ、道端に鳥の死体が落ちてるのを見つけ、拾って鞄に入れる。

1986.11.5、ラジオニュースでは4週間前にマッツが姿を消したことを報じている。警察への非難が高まっているというラジオを聞きながら苦い顔で電話をとる警察署のイゴン・ティーデマン(レジーナの祖父)。

少女レジーナを車で送りながら、スピーチの練習をする母クラウディア(イゴンの娘)。レジーナの外見への無頓着さを非難する。今日はクラウディアが女性初の原発所長になる日。

生徒で賑わう学校にやってくるミッケル。入り口の扉にはマッツの行方不明の写真が貼られている。ハンナと女友達と雑談をしていたカタリナと出会し、ママがこの学校の校長だと話すと校長は男性だと笑われて冷たくあしらわれてしまう。

出勤してきたクラウディアに挨拶をするヘルゲ(中年)。原発入り口の掃除をしていた。ヘルゲの父親は原発の前所長。クラウディアに、プレゼント包装した本をお祝いに渡す。クラウディアは表面上は笑顔で礼を言う。「僕たちは味方だよ」、たち??地面には「未来はない」という落書きがあり、ヘルゲはそれをモップで擦っていた。普通に考えれば、原発反対派の抗議の落書き?

イゴンは通報のあった住民のところで、羊の大量死について話を聞いていた。外傷もなく昨日まで元気だった羊33頭が地面一面に倒れて死んでいる。聖書の一節を諳んじる住民。「新しい神父」はいい人らしい。(神父ノア?)

【?】羊の大量死はシャルロッテの拾った鳥といい、洞窟の扉がミッケルの移動で発動した影響か?

クラウディアを呼び止める部下の女性。記者のトロンテ(ウルリッヒの父)が取材に来ていることと、クラウディアが依頼した1985年と1986年のなにかの資料を渡す。

警察署で羊の大量死の報告書を作ってるイゴンの元へ、ミッケルが今度は父の職場だからとやってくる。ミッケルから父の名前を聞いたイゴンは眉を顰める。不良のウルリッヒがやらせた悪戯かと疑われてしまう。

原発署の廊下で顔を合わせるクラウディアとトロンテ。2人は関係があるようだが、クラウディアはもう別れを告げている。トロンテは、マッツがいなくなり不安定なヤーナといるのが疲れると言う。今夜会う約束をして2人は別れる。

ミッケルはティーデマンの部屋で待つ間、どこかに電話をかけてみたり(使われていない番号として不通)、ティーデマンのデスクのジッポをくすねたり、マッツの行方不明の記事を眺めたりする。ティーデマンに手当てのために呼ばれたイネスがやってきて、病院に連れて行ってくれる。

ティーデマンはニールセン家を訪れる。ウルリッヒの部屋の壁に、原発の入り口前に書かれた落書きと同じものが書かれている。ウルリッヒは「ティーデマンが飲んだくれてるから弟が見つからない」と警察に不信感がある。ティーデマンは部屋に羊の蹄(ロックバンド由来のインテリア…?)を見て、羊の大量死と結びつける。そこへヤーナが現れる。マッツが鍵を持ってないから、玄関は開けていると言う。

診察を受け帰っていいと言われるミッケルだが、帰る先がわからない。不安で泣いているとイネスが慰めてくれ、今日は病院に泊まっていいと言う。

所長室の片付けをしている原発前所長ベルント・ドップラー。そこへクラウディアが資料を持って入ってくる。引継ぎで報告された内容が違っていることを問い詰めるが、前所長はどうにもならないことは知らなくていいと教えようとしない。

森の中で拾った鳥の死体をスケッチするシャルロッテ

羊の死体を検死する検視官とティーデマン。蹄のかけている羊はなく、突然の心停止が原因。羊は数頭がパニックになると群全体に広がることもあると言う。痕跡もないことから悪魔崇拝者の仕業とも考え難い。鼓膜が両方破れているのが奇妙だ。

前所長に案内され、原発敷地内の施錠された柵に囲まれた竪穴を訪れるクラウディア。渡されたライトを持って1人穴を降りていく(前所長は車椅子の体なので)。その奥には、無数の黄色いドラム缶が積み上げられていた。

手当をしてくれたイネスに「未来から来た」と告げるミッケル。イネスは、ミッケルの手元に未来から来たヒーローのコミックがあるのを見る。

帰宅したレジーナは母の遅くなるという留守電を聞いて、自分の右手首を見る。奇妙なリストカット痕?がある。

羊の大量死の現場を訪れるティーデマン。異音が響き、背中に鳥の死体が落ちてくる。手に持ったライトが明滅する。次々と鳥の死体が降ってくる。

ガレージの冷凍庫に鳥の死体を入れるシャルロッテ。照明の明滅に振り返る。

病室の窓から抜け出すミッケル。洞窟へ向かい、くすねたジッポの灯りで中に入っていく。

バス停でバイクを停めて一服しているウルリッヒ。そこにハンナが自転車で通りかかる。2人は並んで座って、世界の終末を語り合う。世界が終わって、ヴィンデンのない世界になるといいと。

ミッケルが病室から消えたことに気づくイネス。

ウルリッヒとハンナの去った後のバス停に車を停めているトロンテ。

車内でヘルゲのプレゼントを思い出し開封するクラウディア。タンハウスの著書「時間の旅」。

鏡の前で口紅を塗るレジーナ。2019年のレジーナは、胸のしこりを確かめていた。

タンハウスは時計店の中で、例の装置を完成させていた。


2019年

ウルリッヒは夜中、洞窟の中へ1人侵入する。例の扉をこじ開けようとするが上手くいかない。その物音が、1986年の洞窟にあるミッケルに聞こえる。叫ぶミッケル。扉の向こうではない方からその声を聞いたウルリッヒ。2人はそれぞれ、洞窟の入り口に戻る。